データセットヘルプ

本システムでは、富山県環境科学センター内(富山県射水郡小杉町)に設置されているTeraScanシステムで受信したNOAA-AVHRR (Advanced Very High Resolution Radiometer:超高分解能放射計)データ及びFY-1-MVISRデータ(Multispectral Visible and IR Scan Rediometer)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)殿にて受信したAqua/Terra-MODISデータ(Moderate- Resolution Imaging Spectroradiometer)を提供しております。
平成23年3月1日からEUMETSAT(欧州)が運用するMETOP-A衛星のAHRPT(Advanced High Resolution Picture Transmission)に含まれるAVHRR(NOAA衛星と同一センサー)データ受信を開始し、本システムのNOAAデータセットに追加しました。

目次

データセット説明

※ ()括弧書きはデータセット名称です。検索結果のファイル名に含まれています。

NOAA RAW(生)データ
NOAA RAWデータは、NOAAに搭載のAVHRRセンサによって観測された生データです。
生データの1パス容量は、最大120MBとなり通過する軌道によって異なります。
HRPTデータのFormatについては、NOAAのホームページ(http://www.noaa.gov/)で公開されています。
検索用のブラウズ画像は、AVHRRのチャネルから昼間はチャネル2(近赤外:0.725~1.10μm)を、夜間はチャネル4(熱赤外: 10.3~11.3μm)を用い、通過軌道に関わらず画像の上部を「北」とし、500(Sample)×2000(Line)に縮小し陸域を緑系色で海域 を青系色で表現しています。このため、受信されたライン数が多いものほど細長く表示されますが、左右の観測幅はどの画像も2048ピクセルで同一です。
このブラウズ画像は、昼間は反射率の高い程白く、反射率が低い程緑又は青で、夜間は約-70度~30度の温度範囲を温度が低いほど白く、温度が高いほど緑又は青で表しており、画像上には海岸線と緯度経度線(10度間隔)が重ね合わされています。
雲量は、画像全体及び陸域と海域の範囲に含まれるおおよその雲量を面積比で表しています。
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NOAA TDF
NOAA TDFデータは、データを作成処理しているTeraScanソフトウェア(米国SeaSpace社製)の標準フォーマットとしているTeraScan common Data Formatです。
TDFデータの詳細は以下を参照下さい。
http://www.seaspace.com/目次へ戻る

NOAA / AVHRR Level3
本システムで提供するAVHRR Level3データは、HRPTデータのAVHRRデータをユーザが要求する衛星名、期間、チャネル及び 出力データ形式等により、データの切り出し、キャリブレーション、位置補正処理後、幾何補正した加工済みのデータです。
本システムでは、上記の処理をTeraScanソフトウエアによりおこなっており、幾何補正時には Auto Navigation を行っています。
TeraScan については http://www.seaspace.com/ を参照ください。目次へ戻る

NOAA / SST(MCSST) 画像
MCSST(Multi-Channel Sea Surface temperature)とは、NOAA AVHRRの熱赤外チャネル4と5から得られる輝度温度データにより、海面温度を算出する最も一般的に利用されているアルゴリズム(MClain et al.,1985 )をもとに算出された海表面温度データです。 

MCSSTアルゴリズム計算式

# Split window ( mc ):

SST = A*T4 + B*(T4-T5) + C*(T4-T5)*(SEC(sza)-1) + D*(SEC(sza)-1) + E

#Satel. Time A B C D E(K) E(C)
metop-A D 1.02498 2.33841 1.12412 0.0000 0.0000 -0.436713
metop-A N 1.00951 2.45661 1.05704 0.0000 0.0000 -0.3373435
noaa-19 D 1.03851 1.72867 0.85261 0.0000 0.0000 -0.7189935
noaa-19 N 1.00903 2.02274 0.68015 0.0000 0.0000 -0.7184555
noaa-18 D 1.02453 2.10044 0.784059 0.0000 0.0000 -0.579631
noaa-18 N 1.00841 2.23459 0.736946 0.0000 0.0000 -0.627809
noaa-17 D 0.992818 2.49916 0.915103 0.0000 0.0000 -0.0177633
noaa-17 N 1.01015 2.58150 1.00054 0.0000 0.0000 -0.6675275
noaa-16 D 0.999754 2.39418 0.732350 0.0000 0.0000 -0.981195
noaa-16 N 0.994396 2.55546 0.714178 0.0000 0.0000 -1.238733
noaa-15 D 0.959456 2.663579 0.570613 0.0000 12.1200 1.045
noaa-15 N 0.993892 2.752346 0.662999 0.0000 1.7530 0.084
noaa-14 D 1.017342 2.139588 0.779706 0.0000 -5.2800 -0.543
noaa-14 N 1.029088 2.275385 0.752567 0.0000 -9.0900 -1.145
noaa-12 D 1.013674 2.443474 0.314312 0.0000 -4.6470 -0.912
noaa-12 N 1.013674 2.443474 0.314312 0.0000 -4.6470 -0.912
noaa-11 D 1.01345 2.659762 0.526548 0.0000 -4.5920 -0.918
noaa-11 N 1.052 2.397089 0.959766 0.0000 -15.5200 -1.316
noaa-9 D 0.9994 2.7057 -0.27 0.7300 0.1177 -0.046
noaa-9 N 0.9994 2.7057 -0.27 0.7300 0.1177 -0.046

上記の計算に加えてAVHRRのチャネル2(昼間用)、3(夜間用)を用いた雲域判別アルゴリズム (Bernstein 1982.)も用いています。

検索画面のView Informationに記載されている画像範囲内を切り出し指定することができます。

NOAA / MCSST日中コンポジット画像

NOAAのAVHRR受信データから算出されたパス毎の海面温度(MCSST)データを上・中・下旬の期間で日中画像のみを合成しコンポジット画像を作成しています。 本システムではコンポジット画像を作成する際の期間中(旬)における雲域を減らすため、各画素におけるMCSSTの値が”最大”となるものを採用することにより雲域の影響を除去しています。
ブラウズ画像の温度範囲は、-2℃~30℃ を 256色で作成しています。

作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E 50N / 150E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular

コンポジットの期間(時刻はGMT)
1日~10日までの間、11日~20日までの間、21日~月末までの間
太陽仰角が10度以上の場合を日中のデータとしています。

NOAA / MCSST 夜間コンポジット画像

NOAAのAVHRR受信データから算出されたパス毎の海面温度(MCSST)データを上・中・下旬の期間で夜間画像のみを合成しコンポジット画像を作成しています。 本システムではコンポジット画像を作成する際の期間中(旬)における雲域を減らすため、各画素におけるMCSSTの値が”最大”となるものを採用することにより雲域の影響を除去しています。
ブラウズ画像の温度範囲は、-2℃~30℃を256色で作成しています。

作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular

コンポジットの期間(時刻はGMT)
1日~10日までの間、11日~20日までの間、21日~月末までの間
太陽仰角が10度以下の場合を夜間のデータとしています。

NOAA / MCSST 夜間コンポジット画像(日単位)
NOAAのAVHRR受信データから算出されたパス毎の海面温度(MCSST)データを夜間画像のみ1日単位で合成しコンポジット画像を作成しています。 本システムではコンポジット画像を作成する際の期間中(日)における雲域を減らすため、各画素におけるMCSSTの値が”最大”となるものを採用することにより雲域の影響を除去しています。
ブラウズ画像の温度範囲は、-2℃~30℃を256色で作成しています。 
作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E 50N / 150E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular

コンポジットの期間(時刻はGMT)
受信時の太陽仰角が10度以下の場合を夜間のデータとし、GMTで同一の日付の夜間画像をコンポジットしています。

NOAA / NDVI月コンポジット画像
NDVI(Normalized Difference Vegetation Index:正規化植生指数)は、植生のスペクトル反射特性から、植生の量や活性度を表すために考案された指数です。
本システムで提供するNDVIデータは、もっとも一般的に用いられている次の式によって算出しています。
NDVI = (NIR – RED) / (NIR + RED)
ここで、NIRは近赤外における反射率でAVHRRのチャネル2を用い、REDは可視光の赤の波長帯における反射率でAVHRRのチャネル1を用いて算出しています。
NDVIはNIR(AVHRR_CH2)とRED(AVHRR_CH1)の比率で決まる指数であり、植生は土壌や水に比べてこの比率が高いので植生の量が多いほど、また植生の活性が高いほど大きな値となります。
NDVIの値は、-1~1の範囲の実数をとりますが、-0.5以下は雲として判断できるため値の範囲を-0.5~1として1バイトの整数値に収まるように次の変換を行っています。
INDVI = NDVI × 100 + 50
ただし、イメージデータ出力の場合は表現色を240色として使用するために上記の計算式とは異なり
INDVI = NDVI × 160 + 50
として変換を行っています。
また、観測範囲外の陸域を”INDVI=255″とし、海や湖沼等は”INDVI=0″としています。
なお、NDVIの処理は、可視域の波長を使用するため、衛星通過軌道直下での太陽仰角が20度以上となる場合のパスに対してのみ処理を行っていますが、 AVHRRのデータには相当量の雲による影響が含まれているため、雲の影響を除去することが必要です。
一般に雲のNDVIは植生のNDVIに比べて小さい値となるので、複数の画像をコンポジット処理する際に各画素におけるNDVIの値が”最大”となるものを採用することにより雲の影響が除去されます。
本システムで提供するデータは、上記のコンポジット処理により月毎のコンポジットデータを作成しています。 
作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E 50N / 150E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular

コンポジットの期間(時刻はGMT)
1日~月末までの間

FY-1生データ
FY-1 RAWデータは、FY-1に搭載のMVISRセンサによって観測された生データです。
生データの1パス容量は、最大240MBとなり通過する軌道によって異なります。
検索用のブラウズ画像は、MVISRチャネルから昼間はチャネル2(近赤外:0.725~1.10μm)を夜間は、チャネル5(熱赤外: 10.3~11.3μm)を用い、通過軌道に関わらず画像の上部を「北」とし、500(Sample)×2000(Line)に縮小し陸域を緑系色で海域 を青系色で表現しています。このため、受信されたライン数が多いものほど細長く表示されますが、左右の観測幅はどの画像も 2048ピクセルで同一です。
このブラウズ画像は、昼間は反射率の高い程白く、反射率が低い程緑又は青で、夜間は約-70度~30 度の温度範囲を温度が低いほど白く、温度が高いほど緑又は青で表しており、画像上には海岸線と緯度経度線(10度間隔)が重ね合わされています。
雲量は、画像全体及び陸域と海域の範囲に含まれるおおよその雲量を面積比で表しています。
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FY-1 MVISRデータ
FY-1 MVISRデータは、FY-1 RAWデータを地図投影し利用しやすくしたデータです。
地図投影図法はRectangularで、その他はFY-1 生データと同じ内容です。
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MODIS クロロフィルaデータ
本システムで提供するMODIS (Moderate-Resolution Imaging Spectroradiometer)クロロフィルaデータは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)殿で受信した Terra/Aqua 衛星の MODISデータにより ADEOS-II GLI のプロダクトで開発された海色(クロロフィルa)処理プログラムによって処理された海色データを入手したものです。
MODISには36チャネル(解像度250m×2ch、500m×5ch、1km×29ch)のデータがあり、海色データは1kmのデータにより作成されています。 
作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E 50N / 150E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular

MODIS 水温データ
本システムで提供するMODIS(Moderate-Resolution Imaging Spectroradiometer)海表面水温データは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)殿で受信した Terra/Aqua 衛星の MODISデータにより ADEOS-II GLI のプロダクトで開発された水温処理プログラムによって処理された海表面水温データを入手したものです。海表面水温データは1kmのデータにより作成されています。

作成画像の範囲
日本中心 (3000 Sample×3140 Line)
中心位置 北緯35度、東経132.5度
四隅の緯経度 50N / 115E 50N / 150E
20N / 115E 20N / 150E
解像度 1.1km
図法 Rectangular