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衛星データによる藻場推定の仕組み

 藻場の調査は、主に潜水による直接観測で行われていました。 しかしながら、潜水による観測は対象海域のごく一部に限られ、藻場の把握には膨大な時間が必要となります。 一方、人工衛星から藻場を観測するリモートセンシングは、広い海域を短時間で観測することが可能となり、 潜水による観測(シーツルース)に比べ、比較的短時間で藻場の把握が可能となります。

 藻場を形成する海藻は、種類によって様々な光合成を行う色素 (クロロフィル-a、クロロフィル-b、クロロフィル-c等)を持ち、特定の波長の光を吸収し、それ以外の波長は反射します。 このことから、海中の藻場があるところでは、海藻が行う光合成によって決まった波長の光が吸収され、 特定波長の反射光の減衰が生じることで、海藻が生えていない海底が露出しているような場所とは違った反射光を示します。 したがって、海藻の種類ごとに、どの波長を吸収するかを調べておけば、 海藻が反射する波長を解析することによって、その海藻の種類が推定できます。
 この特徴を利用して、リモートセンシングでは、飛行機や人工衛星に搭載したカメラやセンサから、 海底や海藻からの反射する波長を観測し、海のそれぞれの場所でどんな波長が反射しているか、 その波長を解析することで、海底か、藻場ではないかを推定することができます。 さらに、反射する波長の強さを解析することにより、どの種類の海藻が多いかも推定できます。


図1 各種海藻の反射光の波長に対する反射率特性


図2  衛星による藻場分布観測イメージ

 太陽から放射された光のうち、一部は海底まで到達して反射します。
それらの反射光を人工衛星のセンサで観測することにより、反射の強さの違いなどから海底の藻場の分布を推定することができます。


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