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石坂丞二教授 インタビュー
石坂丞二教授Photo 石坂丞二教授
テキサスA&M大学博士(Ph.D)
長崎大学水産学部・環東シナ海海洋環境資源研究センター(併任)
<主な研究テーマ>
有明海の赤潮
東シナ海の基礎生産
日本海の基礎生産
Q 衛星リモートセンシングを使ってどんなことをしらべているのですか?
Q 衛星によるリモートセンシングでは現在いろいろな項目が測定可能です。特に、私が興味を持っているのは、海の色を利用して植物プランクトンの指標となるクロロフィルaと呼ばれる色素を検知するセンサーです。植物プランクトンは顕微鏡でしか見られない小さな生き物ですが、その量が変わると水の色が変わるために、色からその量を推定することが可能です。

Q 植物プランクトンとは人間とどうつながりがあるのですか?
Q 衛星によるリモートセンシングでは現在いろいろな項目が測定可能です。特に、私が興味を持っているのは、海の色を利用して植物プランクトンの指標となるクロロフィルaと呼ばれる色素を検知するセンサーです。植物プランクトンは顕微鏡でしか見られない小さな生き物ですが、その量が変わると水の色が変わるために、色からその量を推定することが可能です。

Q 衛星リモートセンシングで植物プランクトンのどんなことがわかるのですか?
Q 石坂丞二教授・写真衛星リモートセンシングは広い海全体を見ることが出来ますので、海のどこに植物が多いか、どこに少ないかが簡単にわかります。例えば川の影響がどこまで広がっているかなどがわかります。また海の中でも季節があり、日本周辺では植物プランクトンは春と秋に増え、これは英語で開花の意味でブルームと呼ばれています。桜前線のようにこの「開花現象」が南から北へ移動することが衛星でわかります。さらに衛星リモートセンシングは比較的最近発達した手法ですが、すでに10年近くのデータが蓄積しつつあります。10年あるとその間にどのような変化が起きているのか、それが例えばエルニーニョ現象のような数年での変動なのか、地球温暖化のようなさらに長い変化なのかがわかってきます。

Q 最近はどのような研究をおこなっていますか?
Q 一つは有明海の赤潮がどうして起こるのか研究しています。最近の有明海では赤潮が頻繁に起こっていますが、人工衛星による継続的な観測によって、赤潮と降水量との関係が捉えられています。また東シナ海での環境の変化にも注目しています。長江からの淡水によって流入する栄養塩によって巨大な赤潮がおきていることが報告されていますし、長江にダムが建設されることによって、東シナ海の環境が大きく変化する可能性があります。
(インタビュー日: 2006年3月14日)

学生さん インタビュー
守田大志 M2
九州大学工学部卒
長崎大学 大学院生産科学研究科 水産学専攻
石坂研究室所属
Q 石坂研究室に入った動機は何ですか?
Q 九州東海大学工学部に在籍中に、阿蘇の植物の経年変化や地震の地殻変動を人工衛星を使って知ることができると学びました。そこで衛星に興味を持ったのがきっかけです。
もう1つは、熊本県の有明海に面した場所で生まれ育ち、釣り等を通じて海が大好きなったことです。
これらのことから、人工衛星を使って地元の有明海を見たいと思い、自分でいろいろと探した結果、この研究室に出会いました。

Q 現在の研究テーマについて教えてください。
Q 衛星リモートセンシングによる得られた有明海の濁りと植物プランクトン濃度の変動について調査しています。
(過去の論文では、)有明海の湾奥部では、大潮の時に水が濁り植物プランクトン濃度が下がり、逆に小潮の時には、濁りが少なく植物プランクトン濃度が高くなると言われています。衛星が取得しているデータにも、植物プランクトンの濃度の指標と濁りの指標があります。
そこで、私の研究では、この現象を衛星リモートセンシングからも捉えることが可能かについて調べているところです。

Q 研究の苦労話をお聞かせください。
Q 広域をカバーし、定常的なモニタリングが可能と言われている衛星データでも
時期によっては雲の影響等により衛星データが取れない日が続きます。
それと、衛星データの検証をする上では、現場データと比較が必要となりますが、
有明海の場合は潮汐の影響が大きく、ちょっとした時間差で海の状態が大きく変わります。
その為、衛星データを現場データと時間を合わせて比較がするのが難しく、今後の課題となっています。
(インタビュー日: 2006年3月14日)


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